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REPORT. レポート

 
2016.12.21

観戦レポート 南国MCバトル

※個人の主観で色々と書いております。間違った認識も含まれていると思いますが、どうかご容赦ください。

 

最近、、テレビ朝日で放送されている「フリースタイルダンジョン」というTV番組をよく見ています。

(※沖縄での地上波放送はありませんが、YOUTUBEで動画を見ることが出来ます。)

新進気鋭のラッパー達が、すでに名を挙げたメジャーなラッパー達にラップのバトル(MCバトル)で挑むという趣旨の番組で、これがとても面白い!

90年台に学生をやっていた自分にとって、ラップと言えば、ドラゴンアッシュだったり、ZEBRA、KICK THE CAN CREW、スチャダラパーあたりの90年台ラップブームまでのHipHopで、その後はラップを聞く機会もほぼ無くなり、今現在どんなラッパーが居るのかさえ知らずに居たので、久々にHipHopを見聞きする機会としても、とても興味深く試聴しています。

そして、番組に登場するラッパーは例外なく個性的で、ラッパー達の「生き様」も興味深く、いつの間にか出演するラッパーのファンになってしまっていたりします。
(ちなみに筆者はサイプレス上野さんファン)

 

そして、ここ沖縄でもMCバトルは最近盛んになっているみたいです。

 

県内各地のスペース、公園、はたまた駐車場だったり…様々な場所でラップを演っているのを時折見かけます。
これをどうやらサイファー(ラップのセッションに出来る人だかりの事?)と呼ぶらしいです。
以前からTwitterで、サイファーのインフォメーションを目にする事があり、「沖縄で本当にやっているのか?」と思っていたら、
出先でサイファーそのものを見かける機会が何度かありました。

 

そして今年の初夏、なんと、おらが町「西原」でも、町内屈指の人気スポットであるマクドナルドの脇で、サイファーを演っているのを目撃しました。
マジか!?このときは驚いた・・・。

本当にラップブーム再燃なのかもしれない・・・

っていうか、こんなの90年台も観たこと無い・・・。

なんてことを思いました。

 


そして十月頃。

Twitterを見ていると「南国MCバトル」という謎のアカウントにフォローされました。

ツイートを見ると、MCバトルのイベントを、大々的に「沖縄」で開催するとのこと。

 

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しかも大々的にテレビCMを流して告知までするそう。

気になるが、三十路過ぎたラップが何かよく分からないオッサンが観に出かけて良いものか…。

悩みましたが、今回も友人を「道連れ」に行って参りましたので、レポートを書いてみました。

 


会場は桜坂セントラル。
オープン15分前に付いたが、すでに長蛇の列。

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入場時間には、すでに8割型埋まっているようでした。

早めに会場に着いてはいたものの、熱気のせいなのか会場が暑く、涼みに外に出ている間に前方が埋まってしまい
後方での観戦を余儀なくされました。

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いよいよバトルスタート

開会挨拶の後、間もなく本編スタート。

流れは、フリースタイルダンジョンと同じく、ターン制でラップを披露してジャッジメントにて勝敗を決める方式。
テレビ番組と違うのは、審査員は存在せず、会場の反応がジャッジメントそのものになるという所でした。

どっちが、『攻めていた』か、『やりこまれている』か一聴にして分かりやすく、多くの試合で会場の反応も明暗はっきり分かれていました。

出場者が多いせいか、粛々と進行している様子で、もっと見たいなーと思う場面も多々ありました。

 

ビートボックスバトルのときもそうでしたが、出場者のラッパー達のキャラクターがとても魅力的。

基本的に相手を口撃するところから、どういう雰囲気になるかと思っていましたが、殆どの試合で、決着後に笑顔と握手が見られました。

そして、若い人の出場が多いと思っていましたが、30代の出場者も多かったようです。

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バトルは両者とも同じBEAT(BGM)に、ラップを載せて相手を"口撃"するというもので、DJがBEATを選曲していましたが、

準決勝では、ゲストのビートボクサーT.Kさんが登場。

ビートボックスによるBEATでのMCバトルを見ることが出来ました。

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それにしても、即興で、音楽に載せて、韻まで踏みながらあれだけ言葉が出て来るって、本当に凄いです・・・。

 

 

この人をもっと見たかった

南国MCバトルには、32名のラッパーが出場していて、どのラッパーも魅力的でしたが

個人的に「素敵!」「もっと見たかった!」と思ったラッパーを独断と偏見で、挙げて見たいと思います。

 

よへなまん氏。

30代以上での出場に親近感。ラップから熱が伝わってきて、応援していました。かっこよかったです!

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pansaku氏。

ユーモラスなラップがインパクト大でした。

もっと見たかった!

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GUEST LIVE

ゲスト・ライブも豪華でした。

T.KさんのBEATBOX。重低音がズンズン響いていて、歌唱も入れたビートボックスには黄色い声も飛んでいました。

圧巻でした。後でゆんたくさせて貰った際には、会場が良いんだよ、と謙遜されていましたが、本当に痺れたッ!

赤土のグルーブ感が凄かった。一曲目のイルな感じの音がかなり好みです。

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milkさんのダンス。刺激的でした。

ドフォーレ商会さん、初めてステージ見れました。

ステージ中は、真剣勝負の緊張感が打って変わって、会場がハッピーで温かい雰囲気になった様に思いました。

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決勝戦

勝者が決まらず延長線での決着に。

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(以下、素人の印象による感想です。)

 

MC二枚目氏。ヒール役に徹したダークヒーローという印象。
アティチュードも飄々としてて「憎まれっ子、世にはばかる」では無いけれども、相手に投げかけるオフェンシブなラップが強烈でした。

対するaudy氏。正統派という印象でしたがMC二枚目氏とは対照的なイメージで、

決勝までもそれぞれ相手のラップに柔軟に対応していたという印象。

 

技術的な事は分かりませんが、両者とも凄かった。

私自信はMC二枚目氏のラップが好みでした。
ラストのオーディエンスに向けた"みんな騙されるな"という言葉のハマり工合がカッコよくて、思わず唸ってしまいました。
会場の反応は半々くらいか・・・。エリアによって聞こえ工合が違うのか、会場の前方と後方で反応が違っているようでした。

 

そしてジャッジメント・・・。

優勝はaudy氏の手に。

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表彰式では、主催のRBCビジョン株式会社の社長さんが登壇していましたが、表彰を読み上げる「声」がすごくプロっぽくてカッコイイ!
次回はバトルに出場している姿を見たい・・・なんて事を思ったりしながら、表彰式を眺めていました。

 

そして表彰後、優勝者ステージにて終幕。

・・・楽しくもあっという間でしたが、実に盛り沢山の豪華なイベントでした。

バトルという言葉に、おっかないイメージもあったけど、行ってみた結果とても楽しめました!