この週末は、「ウルトラコピーバンドFES」(2017/3/18開催)を観て参りました!
結論から書くと、本当に楽しかったです。
出演者が、ミスチル・B'z・ルナシー・スーパーフライ・レベッカ・Cocco・・・のコピーバンドとなれば、
…とりあえず、ライブレポート。
このロックフェスを知ったのは、FMニライ「ミームのCHECK×3」でのライブ告知でした。
面白そうだなと思っていた所、抽選プレゼントのペアチケットが当たってしまい、行くことに決定!(ラッキーでした!)
フェスの概要は、チラシによれば、
…とのことで、沖縄県内のコピーバンド6組が集結してフェスをやるという趣旨の様。
“本物だったら嬉しい”という、自虐コピーも面白い。
記載の出演バンドは下記の六組。(カッコ内はカバー元バンド)
・BEEP!!!(スーパーフライ)
・白いブーゲンビリア(Cooco)
・ZERO(B'z)
・R@BECCA (レベッカ)
・MODA SEA (LUNA SEA)
・ミスった~チルドレン (Mr.Children)
あっ、MODA SEAだ!
ちょうど先月、知人のライブで私はMODA SEAのステージを観ていた。その時の衝撃(笑撃)は思い出に新しい。
R@BECCAも「オヤジロックフェスティバル」で目撃した記憶。
…そういうわけで、結構楽しみにしていました。
さて、ペアチケットとのことで早速、道連れに妻を誘うことに。
さらに、同級生の友人もさそって3人で出かけることに。
何事にも予習が大事。そこでライブを存分に楽しむために、既発のCDを聴いておきたい。
そして今回のライブはコピーバンドのフェス。
コピー元のバンドのCDを聞くことで予習が出来てしまう…という事に!
なんて便利なんだ。
これはコピーバンドライブならではのメリットなのかもしれない。
ミスチル、B'z、ルナシー、Cocco…私の学生時代、人生のキャンバスを彩ってくれたアーティスト達。
CDを引っ張り出し、聴いて見たところ、当時の思い出が蘇えってくる。
・・・ほとんどが恥ずかしい思い出だ。これは危険!思い出注意!!
とにかくライブ当日までの間、当日生で見るであろう音楽に浸っていた。
5:30の開演時間、ギリギリに到着。
まずはフードを購入。
この日はフード屋さんが複数入っていて、価格もリーズナブル。ボリュームのある唐揚げパック2つとサンドイッチを購入。
ホールのドアを開くとすでに大勢の観客。
「人いっぱい」の状況だったが、幸いにして前方のテーブル席に相席で座らせてもらえた。
そしてスーパーフライのコピーバンドであるBEEP!!!のステージがスタート!!
声が…似てるッ!
バンドの音もタイトでかっこいい。
実はスーパーフライは余り好きじゃなかった。
曲も「タマシイレボリューション」と「愛をこめて花束を」くらいしか知らなかったが、その両方とも聞くことが出来た。
そして、これが凄くカッコよかった。
帰りにツタヤでスーパーフライのベスト盤を借りてしまうくらい、カッコよかった。
続いて、B'zのコピーバンドの「ZERO」のステージ。
ZEROといえば、B'zの大ヒット曲「ZERO」が思い浮かぶ。
最近は作風が変わってから聞いていないが、
高校生の頃の僕はB'zの大ファンで、アルバムもSurviveまでは全て持っていた。
これまで何度かライブも行こうとしたが、とうとうチケットをとることが出来ずに、ライブビデオを観て我慢していた。
しかし今日、音市場で、ついに念願が叶い僕は「B'z」のライブを体感出来る!…かもしれない。
…そして開幕。
まだボーカルがステージにいない。そんななか、いきなり聞き覚えの有るギターフレーズが奏でられる。
ミュージックステーションのオープニングのやつだ!
どっと沸く会場。
即座に、B'zファンと思わしき、観客がステージ前に殺到。多分同世代。
そして「Mステ」終了後、英語のナレーションが聞こえる。
あっ!!これは大ヒット曲「BAD COMMUNICATION」の出だしの、女性の英語ボイスだっ!
分かるぞ!やはり俺はB'zが大好きだったんだ!なんて事を想っていると、
ギターがギュイーンって入ってきて…再現度凄い!かっこいいぞ!
そしてボーカル登場…
これまた再現度凄い!歓声が飛ぶ。私もすでに感動して、友人とステージ前に移動していた。
その後も、大ヒット曲「Don't Leave Me」、「大ヒット曲「ウルトラ・ソウル」、大ヒット曲「ギリギリCHOP」等、
大ヒット曲のオンパレード。
こんなの楽しいに決まってる!!楽しくないわけがない!!
ウルトラソウルのサビのキメのところの「ハイ!」
ここでは観衆が一体になってキメてたいました。楽しかったので、ちょっとだけ動画UP。
続いて白いブーゲンビリアというCoccoカバーのバンド。
Coccoは、その個性的な佇まいや、奇抜なステージング、不思議なトークで知られるシンガーですが、ボーカルの方のキャラクターもCoccoのキャラに扮していて、その徹底ぶりに驚きました。
そしてステージも再現度がすごかった。大ヒット曲「強く儚い者たち」では、会場がふんわかとした空気に。
そして、ヘビィーチューンの「焼け野が原」。
激しく動き、髪を振り乱すアクション、重厚なアンサンブル。
原曲の描く狂気が十二分に感じられるステージでした。
そして、「Rainig」。
”それはとても晴れた日で 未来なんていらないと想ってた”
この曲が本当に素晴らしかった。
強烈なメロディと歌詞。
歌は静かに始まりましたが、しっとりした歌唱の様で、情念が込められたシャウトにも聞こえました。
そして帰宅後も、ずっと頭の中でこの曲がリフレイン。
もしかすると頭で流れてるのはCocco版の「Raining」の方のかもしれない。
だけどこの曲が今も想起されているのは、間違いなくこのステージを観たから。
R@BECCAは、レベッカのコピーバンドで、以前、「おやじラブロックフェスティバル」というイベントで観たことがありましたが、その時よりもステージ近くで見ることが出来ました。
結果…強烈でした!ボーカルの方の動きがNOKKOよろしくキレキレで、妖艶でキュートで超カッコよかった。
座っていた妻も、大ヒット曲「フレンズ」では、ステージ前で熱唱。
レベッカは活動期間がほぼ80年台なので個人的に、「Respberry Dream」とか「フレンズ」あたりしか余り思い入れが無かったのですが演奏のグルーブ感と歌に酔い、前のめりになって楽しめました。
Moda Seaは先月、別のライブで観ていました。
そして、そのときに受けた衝撃が、このフェスに興味を持った要因でした。
友人にも「これ絶対おもろいから!」そう言って誘いました。
結果、大いに楽しんだようで、「こんなのありかよ!」と言われました。
妻には「ショックが強くて、今観たものをのみこめない」と言われました。
ただ今回は、前回のライブハウスに比べると、客層に合わせているのか、少しトークが大人しく感じました。
友人や妻には「ライブハウスで見ると、もっと変な事いってるから。」そう伝えました(笑)
Moda Seaについては説明無用というか、一度観て見るしか無いと思います。
もし、あなたがLuna Seaを好きなら、
または90年台当時のJ-Rockだったりビジュアル系のムーブメントに何らかの思い入れの有る人なら、
もしくは、日常に「トキメキ?」を求めている人なら、きっと楽しめるはず。
演奏も沖縄のルナシーと言われるだけあって素晴らしかったです。
ボーカル下田氏のモーレツなパフォーマンスにより「笑い」の部分に目が行ってしまいますが、
「笑い」と「演奏」、その両面で「強いプロ意識」を感じました。
Moda Seaを見るたびに、Luna Seaというバンド、河村隆一という歌手による楽曲やキャラクターの「特異性」を感じてしまいます。
様々なスタイルのビジュアル系バンドがあったけど、Luna Seaは、その中でもかなり独特な存在だった様に思います。
これがGLAYやX、シャズナ等の、他のヴィジュアル系バンドだった場合、こうした笑いと熱狂は成立しなかったのではないか…。
…等と、何だかよく分からない事を考え始めてしまうくらい、モーレツなステージでした。
そしてトリは、ミスチルコピーバンド、ミスった~チルドレンのステージ。
このフェスの主催者とのことで、YOUTUBEで動画を観ておりました。
声はミスチル桜井氏のまさに完コピで、一曲目の「youthful days」から、ミスチルのライブステージとなっていました。
MODA SEAの笑いと熱狂の後でどのようなステージを見せるのだろうかと思っていましたが、歌も演奏も清々しく華やかで、まさに大爆発?の後の一服の清涼剤といった感じでした。
印象的だったのが、ピアノ主体のアレンジ・バージョンでの「EVERYTHING(It's You)」。
聞きながら思わず、うっとりしてしまいました。
そして「イノセント・ワールド」。
イントロで、すぐに反応してしまう大名曲。
大ヒットしていた当時中学生だった私は、この曲を聞くと当時の思い出が一瞬にして蘇ってくる…そんな危険な名曲です。
会場も大いに湧いておりました。
開演から四時間以上が過ぎていました。
とうとうエンディングの時間。出演者全員がステージ上に集まってきました。
すごい濃いフェスだったなぁ…
なんて思っていると、出演者全員でのコラボレートによる、ミスチルの「シーソーゲーム」を歌唱するとの発表!
また会場がどーっと湧き、ステージ前には再び人だかり。
すごい!コピーバンドのボーカリストがマイクをバトンして歌う、シーソーゲーム。
っていうか、これってすごい豪華じゃない?
つまりは、稲葉さんがシーソーゲームをカバーするとこうなるとか、
河村隆一が、Coccoが、シーソーゲームをカバーするとこうなる、が聴けてしまうっていう魅惑のステージ。
最高潮!なにより雰囲気が素敵すぎました。ラストに相応しい素晴らしいステージ。
言うことなし、超楽しかった!
ステージを観て思ったこと。
ウルトラコピーFES、演奏も歌もオリジナルに出来るだけ近づける「完コピ」ということで、
当初、私は再現度に着目していました。
だけど、この日観たフェスは、きっとそれだけじゃなかったはず。
楽曲もさることながら、バンドのパーソナリティも組み合わさることで、
もはや、『コピー元と比べて、何がどう』 とかの話とは全然違う、コピーを超えた楽しさを感じました。
沖縄の地で、名だたるJ-POP/ROCKのアーティストの生歌・生演奏、そして「プラスアルファ」を楽しませてくれる。
そんな「完コピ」バンドは、私たちリスナーにとって、とても有り難く、素敵な存在なのかもしれない。
そんなことを思いました。
ラストのステージでは、第二回の開催の話も出ていましたが、