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REPORT. レポート

 
2017.03.19

ウルトラコピーFES ライブレポート

URTARA COPY FES 2017

この週末は、「ウルトラコピーバンドFES」(2017/3/18開催)を観て参りました!

結論から書くと、本当に楽しかったです。

出演者が、ミスチル・B'z・ルナシー・スーパーフライ・レベッカ・Cocco・・・のコピーバンドとなれば、

…こんなの楽しいに決まってる!!!

 

…とりあえず、ライブレポート。

「ウルトラコピーバンドFES」とは 

このロックフェスを知ったのは、FMニライ「ミームのCHECK×3」でのライブ告知でした。

面白そうだなと思っていた所、抽選プレゼントのペアチケットが当たってしまい、行くことに決定!(ラッキーでした!)

フェスの概要は、チラシによれば、

「夢の共演!J-POPの名だたる大物バンドが集結!本物だったら嬉しい(笑)」

…とのことで、沖縄県内のコピーバンド6組が集結してフェスをやるという趣旨の様。

“本物だったら嬉しい”という、自虐コピーも面白い。

 

記載の出演バンドは下記の六組。(カッコ内はカバー元バンド)

・BEEP!!!(スーパーフライ)

・白いブーゲンビリア(Cooco)

ZERO(B'z)

・R@BECCA (レベッカ)

・MODA SEA (LUNA SEA)

・ミスった~チルドレン (Mr.Children)

 

あっ、MODA SEAだ!

ちょうど先月、知人のライブで私はMODA SEAのステージを観ていた。その時の衝撃(笑撃)は思い出に新しい。

R@BECCAも「オヤジロックフェスティバル」で目撃した記憶。

…そういうわけで、結構楽しみにしていました。

 

さて、ペアチケットとのことで早速、道連れに妻を誘うことに。

さらに、同級生の友人もさそって3人で出かけることに。

 

ライブ前は、「予習」が大事だって誰かが言ってた。

何事にも予習が大事。そこでライブを存分に楽しむために、既発のCDを聴いておきたい。

そして今回のライブはコピーバンドのフェス。

私は気付きました!!

コピー元のバンドのCDを聞くことで予習が出来てしまう…という事に!

なんて便利なんだ。

これはコピーバンドライブならではのメリットなのかもしれない。

ミスチル、B'z、ルナシー、Cocco…私の学生時代、人生のキャンバスを彩ってくれたアーティスト達。

 

CDを引っ張り出し、聴いて見たところ、当時の思い出が蘇えってくる。

・・・ほとんどが恥ずかしい思い出だ。これは危険!思い出注意!!

とにかくライブ当日までの間、当日生で見るであろう音楽に浸っていた。

 

音市場に到着

5:30の開演時間、ギリギリに到着。

まずはフードを購入。

この日はフード屋さんが複数入っていて、価格もリーズナブル。ボリュームのある唐揚げパック2つとサンドイッチを購入。

ホールのドアを開くとすでに大勢の観客。

「人いっぱい」の状況だったが、幸いにして前方のテーブル席に相席で座らせてもらえた。

 

そしてスーパーフライのコピーバンドであるBEEP!!!のステージがスタート!!

声が…似てるッ!

バンドの音もタイトでかっこいい。

実はスーパーフライは余り好きじゃなかった。

曲も「タマシイレボリューション」と「愛をこめて花束を」くらいしか知らなかったが、その両方とも聞くことが出来た。

そして、これが凄くカッコよかった。

帰りにツタヤでスーパーフライのベスト盤を借りてしまうくらい、カッコよかった。

 

「ZERO」 ~一度もチケットとれなかったB'zのライブ。ついに初体験!~

続いて、B'zのコピーバンドの「ZERO」のステージ。

ZEROといえば、B'zの大ヒット曲「ZERO」が思い浮かぶ。

最近は作風が変わってから聞いていないが、

高校生の頃の僕はB'zの大ファンで、アルバムもSurviveまでは全て持っていた。

これまで何度かライブも行こうとしたが、とうとうチケットをとることが出来ずに、ライブビデオを観て我慢していた。

しかし今日、音市場で、ついに念願が叶い僕は「B'z」のライブを体感出来る!…かもしれない。

…そして開幕。

まだボーカルがステージにいない。そんななか、いきなり聞き覚えの有るギターフレーズが奏でられる。

ミュージックステーションのオープニングのやつだ!

どっと沸く会場。

即座に、B'zファンと思わしき、観客がステージ前に殺到。多分同世代。

そして「Mステ」終了後、英語のナレーションが聞こえる。

あっ!!これは大ヒット曲「BAD COMMUNICATION」の出だしの、女性の英語ボイスだっ!

分かるぞ!やはり俺はB'zが大好きだったんだ!なんて事を想っていると、

デーン♪デーン♪デデー、デーデー♪

ギターがギュイーンって入ってきて…再現度凄い!かっこいいぞ!

そしてボーカル登場…

クレイジー マイ マァァィン!!

これまた再現度凄い!歓声が飛ぶ。私もすでに感動して、友人とステージ前に移動していた。

 

その後も、大ヒット曲「Don't Leave Me」、「大ヒット曲「ウルトラ・ソウル」、大ヒット曲「ギリギリCHOP」等、

大ヒット曲のオンパレード。

こんなの楽しいに決まってる!!楽しくないわけがない!!

ウルトラソウルのサビのキメのところの「ハイ!」

ここでは観衆が一体になってキメてたいました。楽しかったので、ちょっとだけ動画UP。

 

白いブーゲンビリア ~コッ、コれは…すごかったっ!~

続いて白いブーゲンビリアというCoccoカバーのバンド。

Coccoは、その個性的な佇まいや、奇抜なステージング、不思議なトークで知られるシンガーですが、ボーカルの方のキャラクターもCoccoのキャラに扮していて、その徹底ぶりに驚きました。

そしてステージも再現度がすごかった。大ヒット曲「強く儚い者たち」では、会場がふんわかとした空気に。

そして、ヘビィーチューンの「焼け野が原」。

激しく動き、髪を振り乱すアクション、重厚なアンサンブル。

原曲の描く狂気が十二分に感じられるステージでした。

そして、「Rainig」。

”それはとても晴れた日で 未来なんていらないと想ってた”

この曲が本当に素晴らしかった。

強烈なメロディと歌詞。

歌は静かに始まりましたが、しっとりした歌唱の様で、情念が込められたシャウトにも聞こえました。

そして帰宅後も、ずっと頭の中でこの曲がリフレイン。

もしかすると頭で流れてるのはCocco版の「Raining」の方のかもしれない。

だけどこの曲が今も想起されているのは、間違いなくこのステージを観たから。

 

R@BECCA、めっちゃキュート!

R@BECCAは、レベッカのコピーバンドで、以前、「おやじラブロックフェスティバル」というイベントで観たことがありましたが、その時よりもステージ近くで見ることが出来ました。

結果…強烈でした!ボーカルの方の動きがNOKKOよろしくキレキレで、妖艶でキュートで超カッコよかった。

座っていた妻も、大ヒット曲「フレンズ」では、ステージ前で熱唱。

レベッカは活動期間がほぼ80年台なので個人的に、「Respberry Dream」とか「フレンズ」あたりしか余り思い入れが無かったのですが演奏のグルーブ感と歌に酔い、前のめりになって楽しめました。

 

Moda Sea 「あぁ トキメキ を…」。

Moda Seaは先月、別のライブで観ていました。

そして、そのときに受けた衝撃が、このフェスに興味を持った要因でした。

友人にも「これ絶対おもろいから!」そう言って誘いました。

結果、大いに楽しんだようで、「こんなのありかよ!」と言われました。

妻には「ショックが強くて、今観たものをのみこめない」と言われました。

 

ただ今回は、前回のライブハウスに比べると、客層に合わせているのか、少しトークが大人しく感じました。

友人や妻には「ライブハウスで見ると、もっと変な事いってるから。」そう伝えました(笑)

Moda Seaについては説明無用というか、一度観て見るしか無いと思います。

もし、あなたがLuna Seaを好きなら、

または90年台当時のJ-Rockだったりビジュアル系のムーブメントに何らかの思い入れの有る人なら、

もしくは、日常に「トキメキ?」を求めている人なら、きっと楽しめるはず。

 

 

演奏も沖縄のルナシーと言われるだけあって素晴らしかったです。

ボーカル下田氏のモーレツなパフォーマンスにより「笑い」の部分に目が行ってしまいますが、

「笑い」と「演奏」、その両面で「強いプロ意識」を感じました。

 

Moda Seaを見るたびに、Luna Seaというバンド、河村隆一という歌手による楽曲やキャラクターの「特異性」を感じてしまいます。

様々なスタイルのビジュアル系バンドがあったけど、Luna Seaは、その中でもかなり独特な存在だった様に思います。

これがGLAYやX、シャズナ等の、他のヴィジュアル系バンドだった場合、こうした笑いと熱狂は成立しなかったのではないか…。

…等と、何だかよく分からない事を考え始めてしまうくらい、モーレツなステージでした。

 

ミスった~チルドレン!「ノーミス完コピステージ」

そしてトリは、ミスチルコピーバンド、ミスった~チルドレンのステージ。

このフェスの主催者とのことで、YOUTUBEで動画を観ておりました。

声はミスチル桜井氏のまさに完コピで、一曲目の「youthful days」から、ミスチルのライブステージとなっていました。

MODA SEAの笑いと熱狂の後でどのようなステージを見せるのだろうかと思っていましたが、歌も演奏も清々しく華やかで、まさに大爆発?の後の一服の清涼剤といった感じでした。

印象的だったのが、ピアノ主体のアレンジ・バージョンでの「EVERYTHING(It's You)」。

聞きながら思わず、うっとりしてしまいました。

そして「イノセント・ワールド」。

イントロで、すぐに反応してしまう大名曲。

大ヒットしていた当時中学生だった私は、この曲を聞くと当時の思い出が一瞬にして蘇ってくる…そんな危険な名曲です。

会場も大いに湧いておりました。

 

エンディングは超豪華!出演者勢揃いコラボステージ!

開演から四時間以上が過ぎていました。

とうとうエンディングの時間。出演者全員がステージ上に集まってきました。

すごい濃いフェスだったなぁ…

なんて思っていると、出演者全員でのコラボレートによる、ミスチルの「シーソーゲーム」を歌唱するとの発表!

また会場がどーっと湧き、ステージ前には再び人だかり。

すごい!コピーバンドのボーカリストがマイクをバトンして歌う、シーソーゲーム。

っていうか、これってすごい豪華じゃない?

つまりは、稲葉さんがシーソーゲームをカバーするとこうなるとか、

河村隆一が、Coccoが、シーソーゲームをカバーするとこうなる、が聴けてしまうっていう魅惑のステージ。

最高潮!なにより雰囲気が素敵すぎました。ラストに相応しい素晴らしいステージ。

言うことなし、超楽しかった!

 

ステージを観て思ったこと。

ウルトラコピーFES、演奏も歌もオリジナルに出来るだけ近づける「完コピ」ということで、

当初、私は再現度に着目していました。

だけど、この日観たフェスは、きっとそれだけじゃなかったはず。

楽曲もさることながら、バンドのパーソナリティも組み合わさることで、

もはや、『コピー元と比べて、何がどう』 とかの話とは全然違う、コピーを超えた楽しさを感じました。

 

沖縄の地で、名だたるJ-POP/ROCKのアーティストの生歌・生演奏、そして「プラスアルファ」を楽しませてくれる。

そんな「完コピ」バンドは、私たちリスナーにとって、とても有り難く、素敵な存在なのかもしれない。

そんなことを思いました。

 

ラストのステージでは、第二回の開催の話も出ていましたが、

こんなの観に行くに決まってる!!