この度、お誘いを頂き、ヒューマンビートボックス&DJのバトルイベント「うとぅおーらせー」に行って参りましたので、レポート。
ヒューマンビートボックス(HUMAN BEAT BOX)という言葉に耳慣れない人の為に書くと、
口や鼻からの発声による擬音によりレコードのスクラッチ音や、ベース音、リズムマシンのミキシングによる音色の加工や変化などを基本的に1人で全て再現し、ブレイクビーツを作り上げるテクニック。HBB、ビートボックス、ビートボクシングと呼ばれることもある。(例のごとくWikipediaより)
とのことで、人の声だけで様々な音を表現する音楽ジャンルです。
ハモネプで一斉を風靡した「ボイパ(ボイスパーカッション)」と混同する人も多い様です。(私も少し前まで同じものだと思っていました・・・。)
ヒューマンビートボックスは「HIPHOP」発祥で、ボイパは「アカペラ」発祥とのことで、スタイルも全然違うそうです。
さて、今回イベントを「見に行こう!」と思ったきっかけは、上記のお話をまさにビートボクサーの方に教えて貰った事に端を発します。
私が運営を行っている某サイトにて、沖縄のヒューマンビートボックス会のパイオニアのT.Kさんにお世話になっているのですが、私自身そのジャンルの知識が無いにも関わらず、色々をお話をして頂き、興味を持つ様になりました。
動画やネットで見たりしていましたが、この度イベントが開催されるとの事で、「現物は違うよ、見においで!」とお声掛け頂き、自分にとって「未知」であるビートボックスバトルを楽しみに出かける事にしました。
そして、その結果・・・
・・・すっごーく、楽しかったっ!!!!!!\(^o^)/
今回一度見ただけではありますが、実物を見ることで、ビートボックスのシーンに「少しだけ」触れた事で、初めて感じたことが多々ありました。
ほんの少しでも、私と同じように「ヒューマン・ビート・ボックス」が、”未知”である、という方の参考になれば。
そして興味を持って貰えたら。
会場は那覇市久米のトップノート。
一人では行きづらいかと思い、友人を道連れに出かけました。
客層は、年配の方もちらほらいましたが、若い層が大半。
オープニングアクトのパントマイムショー。
会場を大いに沸かせていました。
そして、本編スタート。
「うおぅおーらせー」は、交互に技を披露して、会場の反応や審査員の採点で勝敗が決まる様です。
初観戦であり誠におこがましい事ではありますが、所感を書いてみたいと思います。
初戦は、(対戦表によると)ViLEEGE氏(ビレッジ) vs Oz-VretH氏(オズブレス)。
Oz-VretH氏は、ドンッ、ドンっという深いビートが打ち上げ花火の様でカッコイイ。
対するViLEEGE氏は、タイトなリズム感が印象的で、いろんな音を出していてオシャレに感じた。
(素人の感想です)
スタイルが異なるが、どちらも迫力のあるステージで、甲乙つけがたいバトル。
初戦の勝利はViLEEGE氏に。
決着の後、対戦者通しで笑顔で抱き合う姿が印象的でした。お互いが健闘を称え合う姿が美しい。
バトルというので、火花が飛びちっているものかと当初思っていましたが、当然ながらそれはステージ上のみのようで、試合が終わればピースフルなムード。
続く第2試合以降も、様々なビートボクサーが登場。
存分に技を披露して会場を楽しませていました。
初めてイベントに足を運んで、見て感じたことは、初心者である私にとって、スタイルやスキル以上に、個々のキャラクターの印象が大きかったということ。
自らの技術を存分に披露するスタイルもあれば、会場に直接レスポンスを求めるスタイルもあり。ストレートだったり変化球だったり。
観客に向けるアティチュードもそれぞれで、淡々とクールにステージを降りる人、終始スマイリーの人。
個々のキャラクター、披露されるパフォーマンスと組み合わさって、その人のステージの魅力が倍増する様に思えました。
勝者だと思うビートボクサーに対して喝采を送ることで、観衆も判定に加わる仕組みでしたが、私には甲乙つけ難いバトルが多く、
ジャッジメントの方々は、より難しかったのではないでしょうか。
しかし、会場をわかせたビートボクサーが自然にトーナメント表を登っていく結果になっていたという所で、公正に感じました。
そして、目まぐるしく披露される技を見ていると、あっという間に決勝のステージ。
決勝戦は、赤侍氏 VS ヴァンガード氏。
赤侍氏、名の通り赤の服装が目立っており、高低差のあるBEATが喝采を受けていました。
対するヴァンガード氏は、歌唱も含めた技が印象的なクールなハンサムガイ。
会場の喝采は、半々か・・・。
こちらもどちらが栄冠を勝ち取るかまったく解らない・・・。
・・・そして、ジャッジメント。
ヴァンガード氏が優勝に輝きました。
表彰式のコメントが、ユニークでした!
同時開催のDJバトルは、前情報によると「県内屈指」のDJ陣が集結。
ロックDJ以外のショウを見るのは初めてでしたが、魅惑な音が鳴ってました!
この日は、会場にモニターが設置され、DJの手元が映し出されるようになっていました。
この日は、ショーケースとして、審査員のライブステージも開催されていました。
初めて見るジャンルのイベントだけど、それが超豪華なステージなのが分かるパフォーマンスと盛り上がりでした。
そして圧巻だったのがDJ SHOTA氏のプレイ!
全員総立ちのステージ。ミックスDJのショウを見るのは初めてだけど、プレイからは、細部まで計算された「ストーリー」を感じました。
素晴らしかった。見れてよかった!
そして主催のBEATBOXER T.K氏のステージ。
低音が凄かった!!人間からこんな音が出るんだΣ(゚Д゚)
お祭りのような盛り上がりに。揺れるような熱気でした。
初観戦のイベントも終演まであっという間でした。
ヒューマンビートボックスバトルにDJバトル、一級にショーケースと、内容盛りだくさんで非常に満足しました。
今回、一番に思ったことは、まさに「実物は違う」ということ。
結局、見て、触れないと解らない事ばかり。
興味があるのなら”未知”のままにしてはもったいない。そんな事を思いました。